月刊!? 夢うつつ…ジプシーの日々
                    ●※よろずライターにして謎のプロレス業界人~その酔狂で波乱万丈な日常
プロフィール

GypsyJohnny

Author:GypsyJohnny
職業:ライター&エディター。
 浮き草稼業歴約20年。謎のプロレス業界人として暗躍?(某F紙元記者)
愛猫家。adiラー(originals)。

心の師:放浪の殺し屋
少年時代のアイドル:黒い呪術師
男としての憧れ:戦慄のヒットマン

ニックネーム:ペンネームは「丈」(ジョー)なのに、なぜか(ごく)一部から「ジョニー」と呼ばれている……(某レスラーの“好きな有名人”。ちっとも有名じゃあないけど、何か!?)

スポーツ歴:ウェイトトレーニング
 (茅ヶ崎TSG元100kg会員)、
 なんちゃって空手

趣味:☆を見ること(笑)、
 ☆と語らうこと(爆)、
 鉄道旅(時刻表検定5級)、
 パンフ製作

好きなアーティスト☆:
 Kylie Minogue
好きな熟女☆:
 夏樹陽子、池上季実子、松原智恵子、高木美保、草刈民代
好きな女子アナ☆:赤江珠緒
好きな気象予報士☆:寺川奈津美
好きな女海賊☆:メリッサ(小早川知恵子)
好きなネットTV番組:「おっきなコバコ。」

愛唱歌:『JUMP』(忌野清志郎)、『MASQUERADE』(聖飢魔Ⅱ)、『男ばなし』(森進一)、『ど根性でヤンス』(梅さんのテーマ)


Standing on broken Dreams,
Chasing un・broken Dreams.
office Dreams since1999
      office_dreams@yahoo.co.jp  



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猿一匹、狂えばカリスマ
 いまだにアップしていない、ガッツワールド11・8蕨など今月上旬の取材記と順番が前後するが、大日本プロレス11・20後楽園ホールの話題を。
 大日本の後楽園大会に足を運ぶのは、かなり久々だったが(正直、いつ以来か思い出せない)、この日はなんと言っても、6年越しで実現する葛西純と伊東竜二のデスマッチ対決がメインに組まれていた。それに、関本大介のパートナーとしてBJWタッグ王座を持つ岡林裕二や、石川晋也、河上隆一といった好素材の成長ぶりを、ナマの試合に触れて確かめたいと思っていた。
 結論から先に述べると、大日本は現状のプロレス界で間違いなく、いわゆる“インディー”のトップを独走する団体だと、改めて強く認識させられた。
 あえて12・4横浜文体のビッグマッチを待たず、機運が最高潮に達したところでマッチメークされた葛西と伊東の一騎打ちは、実現に至った経緯から「ひょっとして、この日を最後に葛西は引退するのでは?」という悲壮感も相まって、闘う両者と超満員札止め2013人の観客が異様な熱狂空間を共有する中で繰り広げられた。
 ここでは試合展開に言及しないが、とにかく“凄まじいものを観た!”というのが率直な感想だ。同じ後楽園で2年前に観た、永田裕志VS真壁刀義のIWGP戦に匹敵する凄まじさだと感じられた(どちらが上とか下とかいうことでなく)。
 バルコニーからのスプラッシュまで繰り出した葛西が、“覚悟”の差で伊東を上回り、30分タイムアップ寸前に勝利。「これといったタイトルも獲ってねぇし、これといってお金を稼いだわけじゃねぇけどよ、11年間、汗と大量の血を流してりゃ、今日みてぇなステキな日が来るんだな」とは、感無量の想いを表現した葛西のマイク。「今日が始まりだ、コノヤロー」と伊東に闘いの継続を呼びかけ、返す刀で「この両ヒザがブッ壊れるまでやってやる。ビコーズ、なぜなら、オメェらみてぇなク○ッタレのキ●ガイがいるからだ!」と、ファンに覚悟を伝えた……。
 バックステージに引き上げた葛西は、「年内引退も考えてたよ」と改めて告白。「でもよ、やっぱり伊東竜二だよ。今日、アイツとやってオレっちのデスマッチ心にまた火が点いた」と、コメントする葛西の側頭部には画鋲が刺さったまま。その姿を見て、永田の蹴りで側頭部を切り、おびただしい血を流しながら目をギラつかせて吠えた2年前の真壁がオーバーラップした。
 「こんだけ血ぃ流して、“大変ですね”って(他人は)思うかもしんねぇよ。でもよ、あのデスマッチのリングこそが、オレっちの生きる糧なんだよ、オレっちが輝ける場所なんだよ。あれを捨てちまったら、オレっちは廃人だ」は、映画『レスラー』のランディ・“ラム”・ロビンソンであり剛竜馬、そして小橋建太を思わせた。
 一方の伊東は、敗れはしたものの、葛西と思う存分、闘えるのが「嬉しくて」試合中、何度も自然に笑みが浮かんできたのを自覚していたというテンションのまま、コメントスペースに登場した印象。それも、「今日のお客さんの反応を見て、今のお客さんが求めているのは、この闘い」であると自負し、ある程度までの達成感を得られていればこそ。その上で、「これを、文体で宮本(裕向)と佐々木(貴)がどこまでできるのか、見せてもらいますよ」と、12・4横浜のBJWデスマッチ選手権をケン制することも忘れなかった。
 正直に言って、昨今のデスマッチは、いかにアイテムを使うか(というより、どのようにアイテムが使われるか)という発想の斬新さに重きが置かれているように感じ、否定的な目で眺めることが多かった(デスマッチであれ通常ルールの試合であれ、アイディアうんぬんよりも、あくまで生身の肉体を張った闘いであるべき、というのが揺るぎない持論だ)。
 しかし、この一戦は、そんな“否定派”の魂にも響く闘いだった。葛西純と伊東竜二――2人のデスマッチファイターに脱帽するとともに、称賛のエールを送りたい(特に葛西のカリスマぶりには感服した)。
 この日、セミファイナル(6人タッグ戦)では、BJWタッグ王者の岡林が石川にフォール負け。佐々木義人&石川が関本&岡林に挑戦を表明した。12・4横浜で王者組は古株のアブドーラ・小林&シャドウWXとタイトルを賭けて闘い、義人&石川晋は石川修司&木高イサミと対戦。義人組VSイサミ組は事実上の次期王座挑戦者決定戦といえ、12・4横浜の結果いかんで関本&岡林VS義人&石川晋のフレッシュなBJWタッグ戦が実現する。
 関本と、ゼロワンから移籍の義人。実績で先行する岡林と、デビューは3か月ほど早い石川。それぞれのライバル意識は見ものだし、岡林らと同じ08年デビュー(12月)の河上も出世争いに食い込んできそうだ。ここまでに名前が上がった以外にも、葛西と045邪猿気違’sを組む沼澤邪鬼、新入団の星野勘九郎、前座を暖める大黒坊弁慶と谷口裕一など、戦力は充実している。
 12・4横浜のビッグマッチを経て、来年3月には旗揚げ満15周年を迎える大日本プロレスは今や、業界全体が低迷する中で気を吐く一大勢力となった。
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